技術情報
ボーリング調査
ボーリング調査は、原地盤あるいは盛土、地山などの土質特性を把握する上で最もポピュラーな調査方法である。調査方法は近年多種多様に進んでいることからまずは第一に目的に合った最適な方法(掘進機械選定、各種試験の併用など)を選択することが重要である。代表的なボーリング調査には、標準貫入試験併用ボーリングがある。標準貫入試験は、原位置における地盤の硬軟及び締まり具合を把握するためのN値の測定を行うとともに土質判定に用いるための乱した試料を採取することを目的とした試験である。試験方法は、質量63.5kg±0.5kgのドライブハンマを76cm±1cm自由落下させサンプラーを地盤に打ち込むことにより行う。打ち込みは、予備打ち15cm、本打ち30cm行い、このうち本打ちの30cmの貫入に費やすドライブハンマの打撃回数をN値と呼んでいる。 | ![]() |
スクリューウエイト貫入試験(スウェーデン式サウンディング試験)
スクリューウエイト貫入試験は、試験機材により計画構造物敷地内の各ポイント(四隅4ポイントまたは四隅+中央5ポイント)における貫入抵抗を測定し、地層の硬軟もしくは締まり具合及び土層の構成を簡易的に判定する試験。宅地地盤調査として多く用いられている。 | ![]() |
平板載荷試験
平板載荷試験は、低コストかつ計測が比較的簡単に行えることから計画構造物直下における現況地盤の支持力を把握する上で最も適した試験であり、「地盤の平板載荷試験方法」地盤工学会基準(JGS1521-1995)により求める。 試験は直径30cm、厚さ2.5cm以上の鋼製円盤を用い、目的に応じ1サイクルまたは、多サイクル方式により載荷装置から荷重を与えこの荷重と鋼製円盤の沈下量の関係から現況地盤の支持特性の確認を行う。なお、荷重は6段階~8段階程度に等分割を行い、載荷を行う。各段階測定時間は0分、1分、2分、5分、10分、15分、20分、25分、30分の一定時間で行う。 |
![]() |